シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)はよく「骨膜炎」と省略して呼ばれることが多いですが、スポーツ選手の怪我としては代表的なものの一つです。
その名前の通り「脛骨」すねの骨、いわゆる「弁慶の泣き所」の骨の下側1/3程のところが痛くなってくるのが特徴で、頸骨にそってうずくような痛みが起こります。 はじめのうちは、痛みが出たり消えたりしますが、ほっておくと次第に運動中はずっと痛くなるようになります。 アーチ(土踏まず)がつぶれてくることも原因の一つになります。 扁平足ぎみになっている方は注意した方が良いですね。 対策の第一段階はまずアイシング! 練習後は特にすね全体を冷やしたいので、アイスバッグを使うよりもバケツに氷!が一番です。 もし練習前に時間を取れるならば、アイスマッサージで痛い部分を良くマッサージすることも有効です。 もう一つは、筋肉のストレッチ! ふくらはぎ周辺の筋肉をしっかりストレッチします。 余談ですが 練習の時のストレッチを見ていると、ふくらはぎの筋肉が硬い子が多いです。 ふくらはぎの筋肉は力を地面に伝える時にとても重要な筋肉。 ここの柔軟性が高まることは、スポーツのパフォーマンスにとても重要です。 それから、筋肉のトレーニング。 トレーニングというほどのことではなく、 カーフレイズ(つま先立ちになることの繰り返し)と タオルギャザー(図参照:タオルを広げて敷いて、 そのタオルを足の指でたぐり寄せる)が代表的です。 僕が選手だった数十年前は 「骨膜炎なんて トレーニング不足なやつがなるんだ」なんて先輩に意地悪言われたもんですが、頑張って走り込みをしすぎたり、新人戦の頃は急に練習量が増えたりしてやったりするんですよね。 もっとも、ちゃんとストレッチしたり補強運動しとけば良い訳なんですが・・・ 何より、シンスプリントをほっておいて『疲労骨折』になってしまわないように、早めの対策が大事ですよ!! 最悪、練習を休まなくてはいけなくなっちゃいますから。
by nisunakko
| 2006-02-10 22:15
| 怪我
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